私が初めて推しの手に触れた日

 

2018年 7月6日(金) 天候:豪雨

関西地区に連日降り続いていた大雨の影響によりこの日の帰宅時は交通機関がほぼストップし、為す術がなかった私は仕方なく職場から家までの道のりを半ベソをかきながら何キロも歩いていた。

数時間歩き続け、疲労が限界に近くなったところで休憩のために入ったコンビニで何気なく開いたTwitterから目にとびこんできた情報。

https://twitter.com/handsomefes/status/1015159413894598657?s=19

それは、昨年末に行われた『ハンサムフィルムフェスティバル2017』のDVD発売を記念して開催されることとなった出演俳優達によるハイタッチイベントの登壇者を事前発表するというものだった。

 

 

まずはじめに渋谷の回の登壇者をチェック。

 

神木くんがいる…吉沢さんもいる…

7~9部に至ってはthrill組勢ぞろいかよ…

神木くんが大阪に来るのは色々とスケジュール的にも厳しい気がするしやっぱり無理してでも東京行くべきだったか…

 

 

続いて私の参加する心斎橋の回。

 

ええとなになに…

石賀和輝に金子大地に松岡広大神木隆之介

ほうほう。なるほど。

 

 

 

 

 

…………………え?

 

 

 

 

うん、ちょっと一旦落ち着こ。疲れてるからね。そうそう、落ち着いてもう一度。

 

石賀和輝…

金子大地…

松岡広大

神木隆之介

 

 

 

 

う   そ   だ   ろ

 

 

 

 

おい…

おいおいおい…

神木隆之介って…あの神木隆之介…?

 

あの…

みんな大好き神木きゅんの…

お手に…触れられる…???????

 

 

うれしい!とか、たのしみ!とかそんな感情よりもただただ信じられない気持ちでしばらくその場に茫然と座っていた。

 

 

実はこのイベント、当初の予定では登壇者は当日まで非公開のはずだった。それが急遽こうして開催日前日に突然発表されることとなったのだ。理由はわからない。

この手のイベント経験者ならだいたい予想がつくと思うが、事前に登壇者が発表されたことにより、当然ファンは自分の推しが登壇する回の参加券をどうにかして手に入れようと必死になる。その結果、自分の推しが出ない回の参加券を譲るかわりに推しの出る参加券を譲ってほしいというツイートが相次いで流れた。

一方でそういったツイートを見て快く思わない人達も大勢いた。「1人1人が誰かの大切な推しなのに」「当日まで秘密にしておけばこんなことにはならなかった」もっともな意見だ。自分の大好きな推しが来てくれる回の参加券が大量に譲りに出されたら誰だって腹が立つ。心優しい人が多いアミュクラだからこそ、そうやって気分を害された人も多かったのだろう。

 

でも、いやこれは本当に個人的な話だし他人にとってはまったく関係のない話なんだけど。正直、私はこの事前発表にめちゃくちゃメンタルを救われた。

私はハンサムメンバーみんなが大好きだから、もちろん誰が来てくれてもうれしい。でも、やっぱり神木くんは特別だ。私にとって神木くんに会えるということは本当に何にも代え難いこの上ない幸せなのだ。

だからその事実を事前に教えてくれた運営側に個人的に私はとても感謝している。その日のその時間に運営が事前発表してくれたおかげで、私はその時の自分におかれた過酷な状況に希望を見出だすことができた。

様々な意見はあったが、そのおかげで救われた人間もいたんだということもどうかわかってほしい。

 

 

 

 

2018年 7月8日(日) 天候:快晴

昨夜までの大雨がウソような晴天。これはきっと推しが私たちのために晴れさせてくれたに違いないと通常営業でキモオタを発揮させつつ、サンセリテお渡し会ぶりの緊張と吐き気と闘いながら心斎橋へ向かった。

 

待ち合わせ場所に着いてキョロキョロしていると、すぐにちくわちゃんがやってきた。

「ここ数年で1番女子な服着た~」とはにかむちくわちゃんはまさに地上に舞い降りた天使のような可愛さだった。

 

1部の集合時間前にフォロワーさんののんちゃんと初めましてのれなさんに会えた。のんちゃんのカッスカスなオネェ声(職業柄)とピチピチ可愛いれなさんに癒され、緊張が少しだけ緩和された。

 

2人と別れ、1部開始時間が近付いてきたためいよいよHMV店内へ。

ちくわちゃんと2人で「もうだめ。無理。吐く。」と呪文のようにつぶやきながら階段で待機する。

途中口がカラッカラになったので持っていたミンティアを食べようとしたが、手にのせてたミンティアがぜんぶ口からこぼれ落ちるぐらいには動揺していた。

 

そうこうしている間に列は進み、ついにハンサム達がいるカーテンの手前までやって来た。

色々考えた結果、私たちが参加するのは1部のみ。たった一度きりのチャンスだ。どれぐらい話せる時間があるのかわからない。ただ日々感じている推しへの感謝の気持ちだけは伝えたかった。まちがってもあの日のような後悔(※blog参照:http://raccokyun.hatenablog.com/entry/2017/02/12/231422 )だけはしたくなかった。

 

まずはちくわちゃんが壇にのぼりハンサム達の前に進んでいく。続いて私の番だが壇にあがるための階段が思ったより高くヒールを履いていた私は登るのに手間取ってしまい少し間が開いてしまった。

 

そして段を登りきり顔をあげた瞬間。

 

こちらを見てやさしく微笑みながら待ってる4人のハンサム達の姿が…!!!(いや大地くんは微笑んでなかったから正確には3人)

 

もうその時点で私の思考回路は完全にストップし、ただただハンサム達の手にそっとふれて顔をみつめるだけの妖怪と化した。

 

まずトップバッターの石賀くん。この子の笑顔が本当にすばらしかった。太陽みたいにキラキラしてて一瞬で心が浄化されるのがわかった。

 

続いて大地くん。え?寝る?っつーぐらい顔が無。かろうじて目の焦点はこちらに合わせてくれてたカンジ。なんか、でも、なんなんだこの不思議な魅力。クセになりそう。

 

お次は広大くん。単純にめちゃくちゃ顔がかっこいい。あと優しくニコッて微笑んでからの数秒間のエロスを含んだ目。二十歳とは思えない色気。神木くんにふれる前に広大くんで懐妊しそうでした危ねぇ。

 

最後はいよいよ神木くん。やさしくタッチしながら私が何か言うと思ったのか顔をぐーっと近付けてくれる。当然その時点で私の意識はないので何も言えずただ神木くんの目を見つめる。何も言わないと察するとニコォ~っとたれ目になるまで目尻を下げ軽く頭を下げた神木くん。

 

 

 

 

も  う  だ  め  だ

 

 

 

 

壇を降りるとようやく意識が鮮明になった。右手に残った優しい感触と初めて至近距離で見た天使のような笑顔に感情がついていかず、ちくわちゃんと半泣きになりながら抱き合った。

 

興奮しながらエスカレーターを降りていくと、のんちゃんとれなさんにばったり再開した。会うなり「見た!?見た!?アロハシャツ4つ子コーデ♡♡♡可愛かったね~~~」と興奮気味に話すのんちゃん。

 

その瞬間「アロハシャツ???????」と顔を見合わせるちくわちゃんと私。

 

直前まで散々2人で「神木くん大阪も浴衣着るかな?神木くんの生浴衣かぁぁ~!!やべぇ」とか言ってたくせに結局2人とも顔しか見てなくてめちゃくちゃウケた。

 

 

ちくわちゃんに神木くんに何か伝えたのか聞くと、なんとか言葉をふりしぼって神木くんに「めっちゃ好きやで」と伝えたところ「あっりがとうございます~(とびきりの笑顔)」と言ってもらえたとのこと。

 

ちくわちゃん、がんばったね。

 

私は不甲斐ないことに結局ハンサム達に何も感謝の言葉を伝えることはできなかったけど、言葉で言い表せないぐらいにうれしくてドキドキして辛いことも一瞬でふっとんでしまうような体験をさせてもらえたのが本当に幸せだった。

 

そのあとちくわちゃんとカラオケの巨大プロジェクターでキャアキャア言いながらDVDを鑑賞した。

 

帰る間際、「めちゃくちゃ遅くなっちゃったけどコレ…お誕生日プレゼント」とこっそりカバンに忍ばせてたんであろうプレゼントと手紙を照れくさそうに差し出すちくわちゃん。

 

神木くんを好きになって、それがきっかけで新たな出会いができ、こんなに可愛くてやさしくて素敵な子とこうやって一緒に趣味を楽しめていることに改めて気づいた。

 

 

神木くん。そしてハンサムのみんな。

いつもファンに幸せをくれてありがとう!!!!

 

年末にハンサムがないのは本当にさみしいけど、この日のことを糧にこれからも頑張ります。

ハンサムのみんなも身体に気をつけてそれぞれのお仕事頑張ってください。

 

ずっとずっと応援しています。

 


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